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2009年 04月 10日
もし、小学校スタート時にブックサービスがあるのならば
ぜひとも配ってほしい本がある。 にほんご 安野光雅 大岡 信 谷川俊太郎 松居 直 著者 安野光雅 絵 福音館書店 こんな素晴らしい本、なんで教科書にならないか不思議。 あどけない配色の風車がいっぱい並ぶ表紙。 ノスタルジーにかられる色彩、紙質、挿絵。 なんといっても編集委員が蒼々たるメンバーだから。 自分が小学生になったばかりの教科書を思い出す。 骨太な本なのに、とてもささやかな佇まい。 今時のぺらぺらの遊びの延長のような教科書じゃない。 ほんとうに美しい教科書なら、 中味が素晴らしいなら、 子どもたちは食らいついてくる。 隅からすみまで読んでも飽きない。 そして、最後の編集委員を代表しての谷川俊太郎さんのあとがきの言葉に ぐぐっとやられてしまう。 そうなのだ、ほんとうに、 子どもたちに、ふれさせてあげれば喜ぶことも 食らいつくこともわかっている。 真に、食らいついて心を動かしてほしいのは 教壇にたち、教鞭をとる教師たちにだ。 この本は、黙って子どもにさしだすと言うより まだまだ早く帰ってくるこの時期に 子どもを膝にのせて、ゆっくりと一緒に読んでほしい 「にほんごの美しさ」が盛りだくさんの一冊。
by soritant
| 2009-04-10 10:34
| 安野光雅
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