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2009年 08月 06日
64年前の今日。
8時15分。 広島市上空600mで炸裂したものが 遺した影は、いまだ消え去ることのない 悲しみが続いています。 同じ広島市民の方でも 被爆者でない方のなかには 今もなお訴え続ける被爆者の声に まだ言い続けるのか、と信じがたい声を出す人もいるそうです。 でも、私たちは、被爆となった原因がなにであれ 核保有、使用はいけないことを伝えなければいけません。 いけないなどという容易い言葉ではなく もっと身にしみなければいけないのです。 第9条は、日本が世界に誇れる憲法です。 それを次世代のためにも守り続けるのが 私たちの役目です。 小さい頃、 戦争を経験した祖父母が生きていた頃は 8月6日は、必ず平和祈念式典を見ていました。 わけもわからずが正直な記憶です。 祖父母が他界したあとは、それぞれがそれぞれの楽しみである 夏休みを過ごすようになり まともに見ることもなくなりました。 今年の5月、夫の出張に便乗させてもらい ゆうとふみと私で広島入りしました。 窓から原爆ドームが見えるホテルに泊まり 最終日には、記念館にも行きました。 あの記念館で見た凄まじさは今でも言葉にできません。 その後なので今日のテレビ中継は、違うものに見えました。 あの時は、higeさん にお世話になりました。 記念館を見たことは、とてもいいことでした。 正直、これまでどこか他人事で見ていたものが もっと身近になり、もっときちんと向き合わないと と思うようになりました。 それでも、やはり、自分が経験したことではない。 では、経験したいかと言えば、絶対にノー。 では、子どもに経験させたいかと言えば、 聞くまでもなく、ノー。 ノーというのも容易いこと。 被爆者の方が懸命に伝えているのも 「自分たちの恩恵のためにじゃない。」 「これからの私たちが同じ目にあわないために 自分が経験したことを渾身の思いで伝えてくれる」 一瞬のひとつの爆弾で 14万人の人が亡くなり、いまもなお苦しんでなくなっている人がいます。 6日の広島投下で14万人では満足しなかったのか 米軍は、9日も長崎に落としました。 小さな力かも知れないけれど まずは、自分の子どもに戦争をきちんと語れる私になりたいです。 いつも思うことは、、、 国のトップたちが勝手にはじめた戦争で なぜ、力を持たない国民が なぜ、広島と長崎が代表で 被爆をしなければいけなかったのか。 もしかしたら、歴史が違えば、他の候補地であった 別の土地だったかもしれないけれど それでも、一般市民まで巻き込まれ いまもなお苦しんでいることを もっと、真摯に国は受け止めるべきだと思う。 世界も、もっと受け止めるべきだと思う。 黙祷をささげます。 まちんと 文・松谷みよ子 絵・司 修 偕成社 作者のことばから抜粋しながら紹介すると 私にも記憶があります、戦争の話を聞いてこいという宿題。 でも、みんな同じ話をするのです。 食べ物がなかったとか、いつ爆弾が落とされるか怖かったとか。 ここにもそう書いています、そして松谷さんの凄いのは そういう子どもの心理の中にちゃんとじれったさを 見抜いたことです。 そう、わからない感情でした。それがじれったさでした。 あまりにも戦争というものが、抽象すぎてわからなかったのです。 ひもじさと空襲への恐怖。 それしかわからないのです。 松谷さんは書いています。 「戦争を語りつぐということは説明することではないのだと。 ・・・・・・・・・・(中略) 文庫にきた小さな子にきかれました。わたしたちにわかる戦争の本ないの? なるほどと思いました。 こうした中からこの絵本は生まれました。」 あとがきを読むともっと胸にぐっときます。 司さんと広島に訪れてから、一枚の絵が出来上がるまで1年。 その後、全部の絵ができた時に司さんは仰ったそうです。 「一さつ描いてみて、見えてきました。ぜんぶ新しく描きなおします。」 その後、再版などでまた場面がくわわったり・・。 私は小さい子だから、戦争の話はしない方がいい。 という考えも間違ってると思うのです。 たしかに小学生にもなっていない子どもに 広島平和記念資料館はまだ早いと思いました。 でも絵本は別だと思います。 この「まちんと」は、幼い子から見せてあげてほしい戦争の絵本です。 美しい絵の中に、何かを感じ取るでしょう。 言葉がわかるようになれば、ただ美しいだけでなく その中の畏怖が感じられるでしょう。 戦争はいかんもんだ。 その感覚が大切なんだと思います。 声高に戦争反対とやる方法もあるけれど 私は絵本や本が好きで、書くことが好きだから。 こういう方法で伝えていくことしか知りません。 これは吉永小百合さんの受け売りです。 友人が吉永小百合さんを学校にお呼びして 朗読をしていただいたそうです。 その時に吉永さんは「私は女優だから朗読することが・・・」 と仰ったそうです。 こちらもどうぞ ひろしま 石内都 著 あまりに美しすぎて泣けてきます。 被爆遺品の写真集です 戦争のない世界へ。 願いをこめて 合掌
by soritant
| 2009-08-06 09:32
| 戦争や平和の本
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