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2011年 03月 02日
どうぶつたち まどみちお 詩 美智子 選・訳 安野光雅 絵 すえもりブックス この絵本は手に取るだけで愛おしくなり しみじみと、抱きしめたくなります。 きっと、出会ったらあなたもそうするでしょう。 すえもりブックスから出る本というものは 美しさに遠慮も容赦もないと感じます。 とにかく、美しいと思える本の状態で出す。 この出版から出る本はとりわけそれが感じられ およそ妥協という二文字などとは無縁のような気がします。 もしあるのだとしたら、どうしようもない技術だけにおいて だと思うのですが・・。 本を買う時、かならずカバーをはずしてみます。 布貼で、箔押し、型押しなどを見つけた日には それだけで舞い上がります。 はやく家に持ち帰って、布の感触を楽しみたいと思うほどです。 すえもりブックスの末盛千枝子さんの「人生に大切なことはすべて絵本から教わった」(現代企画室)の中でもこの出版の経緯が確か書かれていたはずですが 美智子皇后様にお願いをされるということは、素晴らしくもあり そして大変なことだったに違いありません。 確かにそう書かれていました。 あとがきには、出版にあたりご活躍された島多代さんの言葉があります。 人生に大切なことはすべて絵本から教わった。 この言葉通り、絵本には魅力的な経験したい、まだしていないことがたくさんです。 とても洒落たこの装幀に、日本の奥ゆかしさと美しさ、語りかける優しさ を感じるのは、安野光雅さんの絵と、まどさんの光り輝くことばたちと それを母の優しさが溢れている言葉に訳された美智子皇后さまだからなのだと 思います。 やっとの思いで、今年1月、教文館ナルニア国で求めました。 日本が世界に誇れる一冊です。
by soritant
| 2011-03-02 23:35
| 美しい絵本
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