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2009年 02月 01日
1日は、ある場所へ豆まきに行く予定でした。
が、この調子というのは、子どもなんですが インフルエンザ確定が1名、疑わしき1名がいるので 外出ができないなと思っています。 我が家の双子は、節分の日に産まれてきました。 寒い、寒い、雪がちらつく一日でした。 いくら節分生まれでも鬼は恐いようです。 鬼は鬼でも、いろいろあるのだけどなぁ。 おにたのぼうし 文 あまんきみこ 絵 いわさき ちひろ ポプラ社 わたしはこの絵本を読むと泣いてしまいます。 あまんきみこさんの言葉もそうだけど、 いわさきちひろさんの絵で余計に相乗効果です。 この絵本は、ずっと前に図書館で借りて ずっと欲しいと思っていました。 実は、3年生の国語の教科書に載っています。 気持ちが題材になるようですが。。。 わたしでさえ、おにたの気持ちを書けと言われると 単純に語れないものがあって、何枚も紙を使いそうです。 ある授業の記録によると、その人の解釈では おにたが鬼であることから鬼以上のものになれないあわれさ と書かれていました。 おにたは鬼以上のものになりたかったのか? ほんとうにあわれなのか? わたしはそこは疑問です。 節分の夜のこと、ある家で男の子が豆をまいていました。 茶の間、客間、子ども部屋、台所、玄関。手洗い。 最後に、物置小屋にもまきました。 そこには去年の春から小さな黒おにの子ども「おにた」が住んでいました。 おにたは気のいい鬼で、なくしものを見つけたり 家族が喜ぶことをこっそりしているような鬼でした。 豆まきをされたから出ていかねばならなくなったおにた。 『 人間ておかしいな。おには悪いって、決めてるんだから。 おににも、いろいろあるのにな。』 こうしておにたは、男の子の家を出て、次の家を探します。 またさらに心細くさせるには絶好のロケーション。 粉雪が降り始めるのです。 ここから、もう心細くて仕方ありません。 子どもたちも、鬼は恐いけど、おにたは別のようで しゅんとしながら見守っています。 ひいらぎが飾ってなくて、豆の匂いもしない家が見つかりました。 そこには、病気のお母さんと女の子がいました。 どうやらお母さんが寝たきりのようで 女の子は食べるものもないようです。 ねつでうるんだ目でお母さんは子どもに問います。 「おなかがすいたでしょう?」 ここで凄いのは、この女の子は病気の母を気遣い、 何も食べていなくて、お腹が減っているのに、 くちびるをかんで、懸命に顔を横にふりこう答えるのです。 『 いいえ、すいてないわ。』 『あたし、さっき、食べたの。 あのねえ・・・、あのねえ・・・、 お母さんが眠ってる時。」 『知らない男の子が、持ってきてくれたの。 あったかい赤ごはんと、うぐいす豆よ。 今日は節分でしょう。だから、ごちそうがあまったって。」 このあと、安心して眠る母を見守ったあと、 女の子は、ながーいため息をもらすのです。 正直、この時点で、わたしの声は震えます。 ごめん。泣かせて。悲しいわ。女の子どうなるの? と言いたくて、しばらく黙ってしまう時もあります。 そして、ぜんぶ察したおにたは、女の子が言ったとおりのことをしてあげます。 さて、ここからがクライマックスです。 突然のごちそうに女の子は喜びました。 そして、節分だから豆まきしたいなとつぶやきます。 おにたはびっくりします。 そりゃそうです。鬼の自分がこんなに優しいことしてるのに 鬼がくるとおかあさんの病気が悪くなるから、豆まきしなきゃ と考えてる女の子。 「おにだって、いろいろあるのに。おにだって・・・・。」 とつぶやくとおにたは、氷がとけたようにいなくなりました。 おにたが男の子の家にいるときからかぶっている 麦わら帽子と黒い豆を残して、。。。 おにたは、麦わら帽子をとったことはないのでしょうね。 でも、初めて麦わら帽子を置いて行った。 わたしは残されたのが黒豆なので、この豆はおにた自身じゃなきゃいいのに と強く、つよく思いました。 おにたは、果たして鬼以上のものになりたかったのでしょうか? 鬼だとばれると絶対に、気味悪がれると思って いつも麦わら帽子をはなさなかったのでしょうか? 最後に女の子は、こう言います。 『 さっきの子は、きっと神様だわ。そうよ、神様よ・・。』 たしか去年、息子は、『帽子をとって、鬼だけど優しい鬼もいるって言えばいいのに』と言いました。 娘は『かわいそう』と言っていました。 またひとつ成長した彼らは、なんと答えるのかな。 おにたの場合、漢字の鬼より『おに』が似合います。 おにたが優しいおにだと認められることは おに以上になることになるのかな? ただ、優しいおにもいるのだということじゃないのかな。 人間だって、そう。 優しい人間も、そうでない人間もいるのだから。 わたしはただ節分と、鬼といえば必ず悪者と思いがちな 日本の風習(きっとこれは桃太郎とか一寸法師とか そういう類いが原因だけど)にひっかけて、人の気持ちとか、いろいろな人がいて 外面だけじゃ計り知れないものがあるということや 自分たちが気づいてないけど、行われていることで 心が知らずに潤っていることもあるんだという気遣いのあり方や ・・・・ほら、何枚にもなりそうな、感想文がはじまっている わたしのように、、、 ただ、おにたの気持ちを抱きしめて、忘れなければいいと思います。 決めつけないこと。 他にも、奥が深い心根が優しい絵本です。 ほかの鬼の絵本も紹介します。
by soritant
| 2009-02-01 02:28
| 季節を感じる絵本
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