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http://www.kodomiru.com mail: info@kodomiru.com ”絵本とわたしとこどもたち”の利用につき管理者の許諾を得ずに、当サイト内のあらゆる画像や文章をなどの情報を無断転載することは著作権侵害にあたる行為のため禁止します。 <読んでいる本> 三国志 野に出た小人たち <最近読んだ本> すももの夏 クロニクル千古の闇 最終巻 決戦のとき 500年のトンネル 上下 500年の恋人 <最近嬉しかったこと> 私より年上の「白鳥」と「星の王子様」の面倒を見る事になったこと。 "CopyRight(C) 2006 - 2010sorita All right reserved." 以前の記事
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2010年 02月 12日
先日、センダックのこれまでに欲しかった本の ほんの一部をあれやこれやと数冊持ち帰った。 やはり「かいじゅうたちのいるところ」の公開のおかげか センダックの本も今までより手に取る方が増えたらしい。 映画になった本は、別で紹介したいけど まだまだ書ききれないほどの思いいれがある。 お母さんにこっぴどく怒られたマックスは 自分で作り上げた(大人の感覚で)不思議な場所へ と遠くへ遠くへ旅にでてかいじゅうたちのいるところに 行きついた。 このことについては、「MOE 2010年1月号」21P」に センダック自身の言葉や編集者により詳しく紹介されている。 少し引用すると 「子どもであることの恐ろしい現実と戦うために、 想像力で呼び出さなくてはならないゲーム」 ちょっと「児童文学論」になってしまうけれど 子どもの行動ってお話に通じて繰り返しが多い。 またやっているの?ということのなんと多いことか。 でも、それは大人には同じように見えて 子どもにとっては、特に見えない内面での動きは 全く同じではない。 その気持ちを編集者の方も適切に表現している文章がある 「恐怖や怒り、欲求不満などの感情がやってきては 過ぎ去るその繰り返しの子どもの日常。」(MOE 2010年 1月号 21P) そしてそれから解放されるのは空想(ファンタジー)によってなのだとも。 私の勝手な解釈なんだけれども、「かいじゅうたちのいるところ」 のいわんとしていることは、センダック作品の根底なんだなと思った。 そして、もう少し現実の中での「遠い場所」 を描いた本。 私は初めて読んだとき、胸がぎゅっとなった覚えがある。 とおいところへいきたいな モーリス・センダック さく じんぐう てるお やく 冨山房 マーチンがお母さんに聞きたいことがあるのに お母さんは赤ちゃんをお湯につかわせるのに 忙しい。聞こうともしない。 ときたら 誰しも、あいたたた。と思う場面かも。 そんなことが繰り返されたのかな。 マーチンは、出て行く事を決意。 「ぼくは でていく。ぼくが きくことに ちゃんと だれかが こたえてくれる、とおい ところへ いっちゃうから。」 カウボーイの帽子をかぶり、ひげをつけて変装をして出かけた。 最初に出会ったのはとしよりうまとすずめ。 マーチンは、としよりうまとすずめに 「とおい ところって、どこだかしってる?」 と聞きます。 すずめは「とおい ところって、じょうひんな ひとたちが すんでいる ところですわ。」 「わたしのうまれたイギリスが そうでした。」 うまは、 「とおい ところとは、うまが ゆめを みられる ところです。」 さめざめとそれをゆめみてなくうまとすずめ。 ふたりともとおいところへいきたいと言う。 そうともさと言わんばかりに、 マーチンも一緒に泣いているとねこがきた。 そして、ねこも同意した。 「とおい ところって、 ねこが いちにちじゅう うたを うたっても『うるさい!』なんて、いわれない ところですから。」 マーチンは、自分が聞く事にちゃんとこたえてくれるところ。 うまは、うまがゆめをみるところ。 すずめは、じょうひんなひとが住んでいるところ。 ねこは、かいた通り、「うるさい」と誰もいないところ。 意外ににもねこがその場所を知っているという。 『この まちを ぐるぐる まわって、 かどから ふたつめの ちかしつ』 さて、みんなでそこへ行くのだけど、 1時間半もたったとき、それぞれがそれぞれの『とおいところ』ではなくなっていた。 となると、ね、大人なら想像つくでしょう。^^ さて、長くいる場所ではないと気づいた時、 どうするのかな。 小さい頃に、近所の採石場で収集場で、 大きな土管の中やユンボの中で遊んだ。 家と家の間の小さな通り道が隠れ場所で 神社の境内の裏側も秘密の場所だった。 廃墟となった家でも、小さな林の中も 刈り取られた田んぼでも そこは、小さくても 私には大きな広くて 自由な場所だった。 そこで何にでもなった。 そしてみんなとごっこ遊びをめいいっぱい楽しんで家に帰った。 私にとって 「とおいばしょ」は 自分の家の屋根の上や 物置部屋や、裏庭や 神社だった。 私は子どものためというより、私の子ども時代のために 絵本を読んでいるのかもしれない。
by soritant
| 2010-02-12 07:00
| きもちのえほん
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