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2010年 02月 27日
昨夜、我が家に取材がありました。
今回は、卒業に関する本、映画、音楽を紹介して欲しいとのこと。 わたし、急に言われると弱いタイプで、 一瞬であれこれと思い出せません。 なんでもない時の方があれこれ思い出せるけど 一瞬で緊張するんでしょうか・・・。 事前に言われても、言われた瞬間に凍り付きましたからね、頭が。 紹介したい本は数あれど、「学校を卒業」というより 人生の上で、少年期から青年期への移り変わりもひとつの卒業と考えました。 そうなるとぐっと幅が広がってくるわけですが 紹介した本です。 からすたろう やしまたろう 偕成社 豚の死なない日 ロバート・ニュートン・ペック 金原瑞人 白水社 これは私の中でもとても愛してやまない作品のひとつ。 ちょっと箇条書きのようになるけど、今後紹介するために書いておくと・・・。 舞台は1920年。 ヴァーモントの貧しい農家の少年ボブがまだ少年でいたい無邪気な年でいたい頃に 父が不治の病になり、牛のお産を助けたお礼にわけてもらったピンキーの不妊がわかり 殺さなければいけなくなったり・・・。 物語のはじめの牛のお産を手伝うということがこれだけ命がけのものなのだと 何も知らない都会育ちの私たちはノックアウトされる。 シェーカー教の家族の話なのだが、彼らは文明に頼ることを嫌う。 自分の手で作り上げたものを大事にする。 そして、贅沢は罪だと言う。 子ども心にボブは、こんな小さなことも罪になるのかと考えられるシーンが たくさん出てくる。 シェーカーであることで豊かだと答える父親に対して 豊かじゃないと答えるロバート。 まだ父親の言う「豊か」の意味がわからない年頃。 父は、実際には豊かでなくても、最後まで豊かだという姿勢を崩す事がなかった シェーカー教のひとりとして、農夫として、男として、父親として 誇り高いまま死んで行く姿は、否応にもボブを大人にさせていく。 この本の中には、「シェーカーの流儀」「大地の掟」「パブティストなら」 ということが紹介されていることが少なくない。 昔に遡れば遡るほど「自分の神」を大事している。 そしてそれに逆らうことは絶対にない。どんなことがあっても。 他に書くべきなのは、これは単なるロバートの成長物語だけに留まらないということだろう。 ボブが1人でやる牛のお産シーンや大地におきての犬にイタチをけしかけるシーン。 近所の赤ん坊の死。ピンキーの死、父の死。 産まれることの崇高さと死ぬということは絶対に逃れられない現実。 読者としても金原さんのリズムある訳に魅入られるし リアルな疑似体験ができる。 作品のことだけれど、その登場人物も生きているから。 父親が不治の病だと言う話は、ロバートの一言から始まった。 母が縫うコートではなく、店で売っているコートが欲しい。 その言葉からだった。 父はボブに「ほしいというのは弱い心だ」と言う。 自分で稼いだお金で買うのはいい、だがボブはまだ稼ぐ事ができない少年だった。 「ぼくは一生ああいうコートは着られないの?どうしてもだめなの?」 父は言う。 「着られるさ。自分で稼げばいい。おまえもそのうち一人前になる。それもすぐにな。」 「まだまだ先の話だよ」 そのあと父から出た言葉は「先じゃだめなんだ、ロバート。すぐに一人前にならなければ」 そしてこの冬が最後だと言った父の言葉通りになった。 最後のちぐはぐの礼服を着込んだ自分の姿をみて 吐き捨てるようなロバートのセリフ「神様聞いてください。貧しいってことは地獄です」 が胸に焼き付けられる。このとき13歳。 「続・豚の死なない日」は、さらに色々なことが起こるのだが 父の言う「豊か」を確かな物にしていく姿が 青年へと成長するロバートの姿を描かれている。 これはもう少しきちんと紹介したい。 愛してる本ほど、なかなか紹介ができない。 間違った印象を与えないかと心配になるからだと思う。 昨日もなかなかうまく話すことができずにもどかしかった。 他に黒人の女の子達の成長物語を紹介したのだけど これも死が関係する・・。 3月13日の地元紙のニュース紙に載るそう。 ドキドキした一日で、くたくたでした^^; 余談ですが・・・。 我が家の大量の本たちを見て どうしてこんなに集めたんですか?と聞かれて苦笑してしまった。 いや・・・・集めたんではなく・・・ 気づいたら集まりました・・・。 これは・・・・教育的にですか? いや・・・・・最初息子たちは3冊しか絵本持ってなかったし (シュタイナーは絵本だめ。と聞いてたからね、頑に守っていて) 私が・・・・趣味で・・・・好きで・・・・ 子どもたちも好きになって・・・気づいたら・・・。 私もバラバラに置いてあったりしたから最初意識しなかったけど ひととこに集めた時に自分で驚いたもの。 いつのまに・・・こんなんなりました? とね。 とりあえず、文庫を宣伝してくれました。
by soritant
| 2010-02-27 07:41
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